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5回目を迎えた今回の「uP!!! NEXT」のラインナップは、3組すべてが北海道出身。怒髪天やbloodthirsty butchersやサカナクションなどなどなど、北海道っ出身の骨太なバンドがこれまでにもロック・シーンを大いに揺るがし、近年も良質バンドを輩出している北の地から、個性あふれる3組の登場である。その一発目、まず会場を大いに沸騰させてくれたのは、熱い道産子ソウルメン、THE TON-UP MOTORS。


THE TON-UP MOTORS_1

ブラック・ミュージックをルーツにしたファンキーなサウンドと、日本語詞による、人生の酸いや甘いや喜怒哀楽がこれでもかと詰まった歌を伝えるTHE TON-UP MOTORSの最大の武器であり魅力が、なんといってもライブ。オープニングでは、まず井上 仁志(g)、長谷川 雄一(b)、堀内 俊聡(ds)の3人が登場し、観客を温めるべく演奏をスタート。


THE TON-UP MOTORS_2

徐々にテンションを上げていきながら、彼らのキーワードである「ダイナマイト!」コールと手拍子を誘うと、長谷川が「ボーカルを紹介します!」と放つと、登場したのは赤いシャツとシルバーのスーツに身を包んだフロントマン、上杉 周大だ。「レディース&ジェントルメン、ウィ・アー、THE TON-UP MOTORS!」、上杉の威勢のいいひと声でライブがスタートした。


THE TON-UP MOTORS_3

JBばりの派手な衣装も目を引くが、魅せて、聴かせるというのがぴったりのステージ。随所で小気味いいダンスをきめる上杉や、フロント3人がステップを踏んだり、ポーズやキメを揃えたりと、観ていて思わず歓声を上げたり、拍手してしまったりと、ぐんぐん興奮を高めるアクションが盛り込まれている。いつの間にか会場はぎゅっと一体感を増して、観客は楽しそうにコール&レスポンスをしたり踊ったり、笑顔が絶えない。


THE TON-UP MOTORS_4

「uP!!! NEXTは簡単に言えば、“次はこいつら”ってこと。今日は3組とも北海道人。北海道人は、海を越えてきているから、気合いがちがう! 次は俺らだって思ってるやつばっかですよ」。上杉が今日の出演者の思いをしっかりと代弁し、エモーショナルに『歓びを唄う』を歌いあげると、メジャー・デビュー・アルバム『THE TON-UP MOTORS』から、『準備OK』を披露。2014年、ここからガンガン行くぜという勢いと、結成から10数年北の地を熱く焦してきたバンドならではの、磨きかかったパフォーマンスを存分に叩きつけてくれた。


笹木ヘンドリクス_1

続く登場は、昨年末タワーレコード限定でミニ・アルバム『GOLD ANTHEM』を発表し、エバーグリーンで力強いメロディと骨太なロック・サウンド、率直な歌詞が好評となったシンガー・ソングライター、笹木ヘンドリクス。ソロのアーティストではあるけれど、がっちりと固定メンバーでライブを重ねてきており、ロック・バンド然としたステージを見せてくれるニューカマーだ。

「こんばんは、笹木ヘンドリクスです。楽しんでいってください」。Vサインを決めながらなんとも軽~いノリでスタートしたライブだが、のっけの『yeah-yeah』から、濃ゆいバンド・グルーヴを聴かせ、偉大なるロックレジェンドの“ヘンドリクス”の名に恥じぬよう、渋いギター・ソロを披露したりと、観客を煽っていく。続く『ヒラメキの瞬間』はダンサブルなビートで会場を揺らし、『星のかけら』ではミラーボールが回転し、キラキラとしたステージに笹木の伸びやかなボーカルが映えた。ぶっといバンド・サウンドと、その分厚いサウンドからすこーんと抜けるパワフルなボーカルでのらせていく曲が多いが、一転して、シンプルで静謐な温かさを持った曲でも、聴かせる。『GOLD ANTHEM』収録の『ライフイズビューティフォー』は、弾き語りでスタート。


笹木ヘンドリクス_2

ふとした日常の光景のおかしみで、笑いを誘うような歌であり、しかし最後には胸熱くさせるような展開で、観客もじっと聴き入っている。会場には、そんな心地好い静けさが漂っていた。


笹木ヘンドリクス_3

ラストは、この間レコーディングしたばかりだという新曲『命の灰』。UKロック的な重厚なギター・アンサンブルによるミディアム・テンポのナンバーで、大らかなメロディが会場を包み込む。スケール感のある曲であり、今、ソングライターとしてさまざまなチャレンジをしているのを感じる。これからへの期待を感じるステージだった。


笹木ヘンドリクス_4

いよいよ最後に登場するのは、3組中もっとも若い、20歳の5人組、爆弾ジョニー。タイチ(ds)はパンツ一枚姿(のちにさらにすごいことに)、小堀君(b)はオーバーオール、ロマンチック☆安田(key)はカラフルなジャケット、キョウスケ(g)は革ジャン、そしてりょーめー(vo,g)はスーツ姿と、てんでばらばらな格好の彼ら。そのルール無用の自由さは、曲にも通じる。ありったけのエネルギーで叫びをあげ、熱いシンガロングで転がっていくロックンロール『なあ~んにも』。りょーめーのパワフルなブルースハープで幕を開ける、『おかしな2人』では曲中にRCサクセションの『雨上がりの夜空に』が挟まれ、キョウスケと安田がボーカルを務める間に、りょーめーが会場中にクラッカーをばらまき、ラストのコーラス部分でみんなせ一斉にクラッカーを鳴らす。


へんしん_1

観客(強制)参加の演出は彼らのライブではすっかりお馴染みの光景で、続く『へんしん』もまさにそう。デ・ラ・ソウルをむちゃくちゃヘンテコにしたいみたいな遊び過ぎのヒップホップで、タイチが踊りながらパンツを脱ぎ“テングパンツ”姿に変身する曲で、観客にも変身ポーズをさせ、『キミハキミドリ』でも会場一体で振り付けをする。強制的ではあるものの、いつのまにか、彼らの企みにのってしまう、そんな雰囲気がある。末恐ろしい20歳だ。


へんしん_2

ラストは、『うたかたの日々』から、『賛歌』。ほろっとするようないい歌をも聴かせる。とにかく破天荒に振り切れているけれど、ひとつひとつは真っ正直なほどストレートでなぜだかじんわりと心に沁みてくれるから不思議だ。観客は彼らに大いに振りまわされながらも、大きな拍手を送らずにはおれない。そんな圧倒的なライブとなった。


へんしん_3

鳴りやまぬ完成にアンコールに応えた爆弾ジョニーだったが、せっかくの対バン形式なのに最後のバンドだけがアンコールに応えるのはつまらないと、ここはみんなで大合唱できる曲をと、ハウンドドッグの『ff(フォルテシモ)』を選曲。笹木ヘンドリクスもステージに呼びこみ(残念ながらTHE TON-UP MOTORSはツアーの都合もあり先に会場を出てしまっていた)、全員で『ff』大合唱という、これまたやりたい放題なエンディングとなった。道産子パワー、恐るべし……。


へんしん_4
Text:吉羽さおり
Photo:石井亜希

uP!!!NEXT VOL.5 SET LIST

THE TON-UP MOTORS

1. イントロダクション
2. ファイティング・ステップ
3. 右腕ファイヤー
4. バカ笑い大将
5. 歓びを唄う
6. 準備OK

笹木ヘンドリクス

1. yeah-yeah
2. ヒラメキの瞬間
3. 星のかけら
4. ライフイズビューティフォー
5. 命の灰

爆弾ジョニー

1. イントロ
2. なあ~んにも
3. おかしな2人
4. へんしん
5. キミハキミドリ
6. うたかたの日々
7. 賛歌



 
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