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「早々と3曲やったところで、速い曲もやりたいんだけど、みんなついてこれるかな? ちゃんとついてきてくれるのかな?」という呼びかけで1stアルバム『diorama』から「ゴーゴー幽霊船」、そして「Undercover」から「Neon Sign」へと引き締まったプレイで聴かせる。わずかにビブラートのかかった歌声は艶があって、ファンクやR&Bのエッセンスがまじったサウンドにとてもよく似合う。ライブで改めて、彼の歌のうまさやボーカルに着目した人も多いだろう。ハチ名義でリリースした曲のセルフカバーとなる「ドーナツホール」では、ステージ上にネコのネオンサインが瞬いて会場はさらなる歓喜に沸いた。

米津玄師4

会場から「楽しい!」という声が上がると、「いや、俺の方が100倍楽しいからね」と応え、「じつは残りあと2曲になっちゃったんだよ」と残念そうに語る米津。朝までやろうよというオーディエンスの声に、「そこまで言うなら朝までやっちゃう?――やらないけどね」と笑う。こんな観客とのやり取りもまた楽しい。

米津玄師5

そして、ラストのブロックとなった「ホープランド」から、「Blue Jasmine」へと流れていった。アルバム『Bremen』でもラストを飾る2曲は、耳に残るエヴァーグリーンなメロディと、エモーショナルな歌声や叫びが狂おしくも美しく響き渡る、次へとつながる曲。拍手喝さいの中で終了した本編は、あっという間という言葉がぴったりなほど、短い時間に感じられた。

米津玄師6

「ちょうど全国ツアーが終わったばかりでほっとしていた矢先に、このライブがあったので。どうやってモードを切り替えていこうかと思っていたけれど。こうしてみんなの顔を見られるのは、こんなに元気がもらえるものなんだなと思っていなかったので。ほんとうにありがとう」。アンコールに登場した米津が、照れくさそうに語っていたのが印象的だ。ライブをはじめて以降の作品にも反映されているが、こうしたライブを通して、そこで得たエネルギーが曲や歌の力になっていくんだろう。そんなライブやオーディエンス、作品とのいいサイクルが芽生えていることを思うステージ。「アイネクライネ」で締めくくった米津玄師の“一夜”は、特別でかけがえのないライブとなった。

米津玄師7

Text:吉羽さおり
Photo:hajime kamiiisaka
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