
フラワーカンパニーズが12月19日(土)、初の武道館ライブ「フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」を開催! 結成26年目にして実現した日本武道館ライブについて、メンバー全員にインタビューを行った。「まだやることが決まっただけ。ここからが勝負」(グレートマエカワ/b)という強い思い、そして、「絶対に良いライブが出来る」(鈴木圭介/Vo)というプライド。彼らのリアルな言葉をまっすぐに受け止め、ぜひ武道館に足を運んでほしいと思う。
――初の日本武道館ライブ、おめでとうございます!
鈴木圭介:まだおめでたくはないけどね(笑)。
グレートマエカワ:そうね。この前も「え、ワンマンなの? マジで大丈夫?」って某ミュージシャンに言われたし。まあ、普通はそう思うよね。
鈴木:「大丈夫?」って心配する人は、俺らの現状が分かってるよね。大概の反応は「フラカンだったらやれるでしょ」って感じなんですよ。そういふうに「当たり前にお客さんが入る」と思ってる人は、フラカンの動員状況を知らないんですよ。
マエカワ:「絶対、全国からファンが集まりますよ」とかね。僕らもそう思ってるけど、それで一杯になるような会場じゃないから、武道館は。まあ、やるって決めたからにはがんばるけどね。
――シビアな認識ですね。そもそもフラカンは、武道館を目標にしていたわけではないですよね・・・・・・?
鈴木:メンバーと「武道館やりたい」って話はしたことがないですね。俺も「いつかやりたい」なんてまったく思ってなかったし。
マエカワ:うん、そうだね。
竹安堅一(g):野音(日比谷野外音楽堂)くらいまでだよね、ひとつの目標としてイメージしてたのは。
ミスター小西(ds):東京に来てからずっと、武道館は“(他のアーティストのライブを)観に行くところ”だったんですよ。そのうち知り合いのバンドが武道館でやるようになって、“憧れ”になってきたんだけど、それは声に出してはいけないような感じもあって。
――the pillows、The Birthday、そして昨年の怒髪天と武道館でライブを行うバンドが続きましたからね。
竹安:怒髪天の武道館は勇気をもらいましたね。すごく感動したし、あのときに増子さんが「次はフラカンか?」って言ってくれたときの歓声も励みになって。
小西:あれはすごく素直に嬉しかったし、自分たちにとっても大きい言葉だったと思います。
竹安:ただ、実際に武道館をやるってなったら、もう自分たちだけの問題ではないというか。怒髪天が切り開いた流れを止めるのはイヤだなっていう気持ちもありますからね、正直。
――それだけ覚悟が必要だった、と。
マエカワ:俺が最初に「武道館でやりたい」と思い始めたのは20周年の野音のときなんですよ。野音をいっぱいに出来たことで、「25周年は武道館でやれるようにがんばりたい」ってイベンターの人にも話して。
「この日がいいな」ってスケジュールまで考えてたんだけど、その時点ではよくある俺の妄想だったんです。もちろんメンバーには言ってないし、もし話したところで「無理だろ」って思われるだけなんで。
鈴木:うん。
マエカワ:実際に話したのは昨年の25周年のときですね。25周年はライブで47都道府県全県を周ることが決まってたんだけど、「その後はどうする?」ということを1年かけて話して。
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